2007年11月27日

SONG SIGN SONG !!

サークルの勉強で「手話ソング」をやりたいという意見もあるようですが、実のところ「手話ソング」には批判的な考え方の方が多く、積極的に取り入れているサークルは減っているのが現状のようです。

どうしてそうなったのか、サークルとしてどのように捉えていけばいいかなど、みなさんも考えてみてください。


※「手話ソング」の中には「手話歌」「手話シャンソン」「手話コーラス」と細かなジャンルに分けると名称はさまざまですが、ここでは「手話ソング」に統一させていただきます。


これまで何度か、聴覚障害者を扱ったドラマや手話がついた歌が次々に登場し、一種の手話ブームになった時期がありましたよね。
有名所では「星の金貨」「愛してくれと言ってくれ」「オレンジデイズ」あたりですか。最新では「バベル」がありますがアレは個人的にあまりお勧めは…(^_^;)
他にもいろいろあるみたいです。>wikipedia
歌に手話が付いたものでは虎舞竜の「ロード」、酒井法子の「蒼いうさぎ」が有名でしょうか。他にもいくつがあった気がしますが。


そんなドラマを見て「手話を覚えたい」とサークルに来た聴者もたくさん居たようで、ドラマが与えた影響はとても大きなものでした。

当然、「手話で歌を歌いたい」という聴者も出てきて、サークルの勉強として「手話ソング」も行われ、今では多くの幼稚園や小学校で歌われたり、書籍もたくさん出るようになりました。



「ろう者でも歌に手話が付けば楽しめるんだ」

多くの聴者はそう思ったと思います。



しかし、それが大きな勘違い。


実際に耳栓をしたり音を消した状態で手話ソングを見てもらえれば分かるのですが、ろう者に「手話ソング」が楽しめたかといえば………Noなんですね。




もちろん、若いろう者の中には補聴器を使ってある程度音を聞き分けられる人もいて、カラオケなどを楽めているのですが、ほとんどのろう者は補聴器をしても音が分からず音楽が楽しめない人ばかり。そういった人たちにとってリズムも音楽も分からない「手話ソング」は歌詞を手話に置き換えただけのもの。

一般的な手話ソングは日本語対応手話といって、歌詞の単語をそのまま手話に置き換えて表現しているところが多く、様々な言い回しがある歌詞をそのまま表現しても、ろう者にはまったく伝わりません。
それは、「手話単語」からその「単語」の持つ深い意味を知らない(もしくは考えるのが苦手)からです。
ゆえに理解できない、見ていてもつまらない、と感じている人が多かったようです。

それでも聴者が言うなら…と言われるままに、我慢して手話ソングをやっていた人も多いのではないでしょうか。




最近では、こういった「手話ソング」の問題を理解し、できるだけストレートな歌を選んだり、ある程度意味を捉えて歌詞とは違う手話で表現をするなど、聴者側の努力も見られるのですが、手話を「言語」として使っているろう者から見れば、「手話ソング」はあくまでも遊びとしての手話、「言語」としての手話ではない、という見方がほとんどです。

極端に言えば「我々には伝わらない手話である」と言っている人もいるくらいです。(-_-;)


そればかりか、手話ソングの本来の意義である「ろう者に音楽を伝えること」ということを忘れている人が結構いるのではないでしょうか。


ろう者に「音楽を伝える」ことは至難の業です。

それでも音楽を伝えたいという気持ちがあるならば、歌詞を手話にするだけでなく、どうやったらリズムを理解してもらえるだろうか、どうやったら音の高さが伝わるだろうかなど、いろいろ工夫できるはずです。

それができなかった、だからろう者にとって「手話ソング」は楽しめるものではなく、聴者の自己満足的な楽しみとして捉えられるようになったというわけです。

昔は沖縄にも「手話コーラス」と称してサークル活動を行っていた所もあったそうですが、今ではすでにありません。
なぜ無くなったのか、なんとなく想像できます。

(そんな状態の「手話コーラス」を根本的に見直し、独自の表現方法でやってるというグループがあるそうですが、自分はまだ未見。なかなか興味があります。)




自分としては、サークルの聴者の中にも「手話で歌ってみたい」と思ってる人もいるだろうと思っているので、「手話ソング」を否定するつもりはありません。聴者にとって、手話って楽しいと思ってもらえるような企画ならば、多少は取り入れてもいいかなと思っています。


とはいえ、やはり手話サークル、ろう者と一緒になって楽しむべきですよね。
ろう者が楽しめないサークルはどんどん衰退していきます。

そんなサークルになったらおしまいです。


なので、サークルの勉強での「手話ソング」は扱わないつもりです。
ヨロシクね。(笑)


クリスマスに向けて練習をしている「手話ソング」は、あくまでもレクリェーションとしての企画。クリスマス会は大人も子供も参加するだろうし、みんなで楽しめるような物…ということで、あえて、初級の出し物を手話ソングにしました。

できることなら、聞こえない人がどういう気持ちで手話ソングを見ているかを考えて、「一歩踏み込んだ手話ソング」を見せて欲しいですね。(^-^)/






げ。こんなのあったんだ。

リメイクだけど「聴覚障害」が「失語症」に変わってるってことは…手話はあるのか?

韓国手話が見られるなら見てもいいかな…(^_^;)

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※今回書いたのはすべて管理人の「手話ソング」に対する考え方です。
 「手話ソング」に関してはさまざまな考察があり、昔からあちこちで議論されてきているようなので、これがろう者の考え方だと勘違いなさらないようにお願いします。(^_^;)


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この記事へのコメント
自分は、表現力の豊かさの可能性に魅力を感じて、手話歌に興味を持ったんですけどね。
バッサリ切られちゃった。(笑

でも、確かに「言語」っていうより余興的なイメージが強い気がするかな。>手話歌
クリスマスは楽しみにしてますよー。(笑


手話をあつかったドラマってけっこうありますね。
どれも観たことないですけど。(^^;
Posted by 金城 at 2007年11月27日 08:42
金城どの>
リズムに乗れない手話歌はただの歌詞の朗読にすぎません。でもうまい人がやればホントに上手いんで、表現力の可能性を求めるなら、手話サークルよりは手話ソングのプロから学んだほうがいいかもなあ。
ただ、今回の話はサークル活動としての話。
個人で楽しむ分には全然オッケーです。

聴覚障害者関連のドラマ、見たことなかったんだ?「愛してくれと言ってくれ」は個人的に結構好きです。お勧め。
常盤貴子がかなり若くて違和感あるけど。w
Posted by DT webmasterDT webmaster at 2007年11月28日 13:31
楽しく読ませてもらいました。
私のブログに転載してもよろしいでしょうか。よろしくお願いします。
Posted by カフェくくる うるとらまんカフェくくる うるとらまん at 2011年05月08日 00:40
うるとらまんさん>

遅くなって申し訳ありません。
この記事はもう4年も昔の話なので、一部状況が変わったところもあり、今紹介するのは情報遅れのような気もします(^_^;)すみません。
最近ですと、SPEEDの今井絵理子さんがアメリカのギャローデッド大学を訪問し、ダンスをしているろう者と出会う番組がとてもよかったです。ろう者がどのように音を感じ、リズムをとっているのかが紹介されていました。
そこに手話が加わることで、ろう者も楽しめる手話ソングになる可能性がありそうです。
個人ブログですが、こちらに内容があります。
http://blog.livedoor.jp/morimorishizen/archives/3731299.html

また再放送があればいいですね。
Posted by DEAF SEASARDEAF SEASAR at 2011年05月25日 11:56
 

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